2020-01-01から1年間の記事一覧
その昔、社長になったら会社を5倍の規模にしてやろうと意気込んでいました。ところが実際に社長になってみると、何から手を付ければいいのか全く分かりません。そればかりか自分が周囲からどう見られているのかが気になってしまい、主体的な判断が取れない…
本社玄関のお札。社員が毎朝、手を合わせます。 10月1日付けブログ『うれしいプレゼント』で、熊野那智大社の疫病退散のお札をいただいたこと、そして和歌山・千葉・仙台の事務所玄関に貼らせてもらったことを記しました。また、お札に書かれている「蘇民将…
菅義偉総理の初外遊先はベトナムとインドネシアでした。コロナ禍ということもあるでしょうが、いずれにしてもアジア諸国との交流を重視している表れだと思います。 ところで当社では現在、18人のベトナム人が働いています。うち16人は技能実習生で、仕事=勉…
私の若い頃に似て・・・はいないか。 ここのところ、私のもとに足繁く通ってくる営業マンがいます。日本を代表する証券会社の和歌山支店に勤務する彼は札幌生まれの25歳。若いだけあって、少々強引だったり自分勝手だったりする人物ですが、どこか憎めないとこ…
『安岡正篤一日一言』を読む。 玉音放送の草案を執筆。のちに平成の元号を発案した安岡正篤は「思考の三原則」として次のことばを遺しました。第一は、目先に捉われないで、出来るだけ長い目で見ること。第二は、物事の一面に捉われないで、出来るだけ多面的…
社名変更、統合と経緯の違いはあれど、看板を下ろしたグループ会社のプレートたち。 当ブログ『一番大事なもの③』で「つぶしてしまった子会社の数々にも意味があった」「終わり良ければ全て良し」と記しました。とはいえ、今でもふとしたときに苦い思いが蘇…
まさに帝国ホテルの生き字引。靴磨きのきんちゃん。 帝国ホテル地下1階で50年以上シューシャイナー(=靴磨き)を続けているきんちゃん。私もかれこれ30年あまり、東京出張の際に靴を磨いてもらっています。その日、お店にはちょうどお客が誰もいなくて。こ…
『兼定』を切り盛りする中村兄弟。 美味しい料理店、素晴らしいお店は世に数多くあります。それでも、自然と足が向いてしまう、長く通い続けているお店となると、ごく限られた数になるのはなぜだろう。先日、六本木の寿司店『兼定』さんを久しぶりに訪ねた際…
熊野那智大社の疫病退散のお札。 拙著『ジロー物語』の出版祝いの会を友人が開いてくれました。彼には出版にあたりいろいろアドバイスをもらっていて、そのうえ祝宴とは畏れ多いと思いつつ、お言葉に甘えることにした次第です。 会場に指定された大阪市内の…
2019年の経営方針発表会より。 私が代表権を返上してから3度目となる経営方針発表会がもうすぐやってきます。私があれこれ考え込む必要はないのですが、長年の習慣とは恐ろしいもので毎年この時期になるとなんだかそわそわしてくるのです。 そもそもこの発…
ヒト・ヒト・ヒトに囲まれて。 父からの指示で金策に走り回った若い頃。そして社長として社業の拡大に腐心したその後。ビジネスとはいえ、いずれにしてもお金を切り離すことはできない時を長く過ごしてきました。そのなかで常に考えてきたのは無駄金を使わな…
読んでは写す・メモを取る。私なりの勉強法です。 昭和50年、私は父の跡を継いで28歳で社長になりました。ライバル他社の社長はもちろんのこと、自社の幹部もみな年上。普通なら委縮してしまいそうな環境ですが、何につけても強気一辺倒の私は歳のことなど気…
大事なものは変われども、お稲荷さんに手を合わせるのは子どもの頃から変わらぬ習いです。 本当に大事なものってなんだろう・・・。「真実はひとつ」のはずですが、人によっても、またその立場、年代によってもバラバラであるような気がします。 私が若い頃、年…
「執念」は当社の基本理念。社長就任前の昭和50年元旦、一気に書き上げた100枚のうち最初の1枚。 夏になると気になるのは、昔も今も9月の期末決算のこと。とくに今年はコロナ禍による稼働率の低下をどうカバーできるか、経営陣の真価が問われる機会となりま…
社内に貼り出している『宮本イズム』。 企業の最終目的は生き続けることにある~ピーター・ドラッカー。 私はこの言葉に感じて、この言葉を信じて行動してきました。具体的には、いかなる経営環境にあっても、明確に中長期のビジョン(未来構想)・戦略を掲…
50年前から現在に至るまで、多くの方にお世話になりました。 毎朝のストレッチ運動の途中、ふと昔のことを思い出すことがあります。そういえば20数年前、営業支援のため、横浜にある取引先を訪ねたときのこと・・・。 「宮本さん、宮本工業の強みは何ですか。」…
5月20日の刊行から2ヶ月。拙著『ジロー物語』の望外の好評に恐縮しきりの毎日です。実はこの本、5500冊を印刷し当社に着いたのがゴールデンウィークでして、私は早速、謹呈先のリストアップと本へのサイン入れを始めました。社員、家族、友人、取引先・・・。…
『ホテルきよ水』ホームページより引用。 普段、マグロのように動き回っていた私がコロナ禍の自粛で和歌山に留まること数ヶ月。ようやく移動が解禁になり当社仙台工場を訪ねました。久しぶりの再会にお互い自然と笑みがこぼれます。事務所、工場と歩いている…
我が家の庭の黐の木。思い入れの深い木です。 「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。」インド独立の父、ガンジーのことばです。 還暦を迎えた14年前、第一の人生を卒業した私は以降の人生の節目を卒業・入学になぞらえ、“在学期間”での…
寺内観山『瀞渓谷の筏流し』。 コロナ禍のもと、出張もゴルフもできず、必然的に会社にいることが多くなっています。そんなある日、応接室での打合せを終え、室内をなんとなく見渡したとき、1枚の絵が目に留まりました。和歌山市出身の画家、寺内観山による…
当社が取得したISOの登録証。 1980年代、日本でも大企業を中心に、出資者である株主の利益を至上のものとする株主第一主義が広まりました。アメリカから流入してきた、この新しい考え方がグローバルスタンダードの称号を得る一方、ステークホルダー(利害関…
緊急事態宣言が出される前の3月のある日、和歌山県の仁坂知事と仲間の4人で久々の会食をしました。場所は私の行きつけの割烹、親方と奥様に「私も酒抜きで頑張るから、目一杯おいしいものを頼みますよ」と冗談交じりにお願いし、お互いウーロン茶で乾杯で…
閑散とした夜の銀座。毎日新聞2020.4.20付けウェブニュースより。 戦後75年。日本は空襲による国土の荒廃、オイルショック、バブルの崩壊、度重なる自然災害など様々な苦難に立ち向かい、それらを克服することで現在の地位を築いてきました。 ところが今般の…
念願の本の刊行が5月20日に迫ってきました。なお、一般書店に並ぶ書籍ではなく、販売もいたしません。ご希望の方に謹呈させていただきますのでご一報ください。※当ブログ末尾にお申し込み方法を記載しておきます。恥ずかしながら、どうか目を通していただけ…
高知県の足摺岬に立つ中濱万次郎像。 その昔、三菱商事の木材本部木材部に在籍し、原木(丸太)と住宅用資材の仕入れに関して大変お世話になった友人・吉國譲治氏。彼が5年ほど前に来和した際、受け取った名刺を見ると「公益財団法人ジョン万次郎国際草の根…
和歌山新報の掲載面。 和歌山市とその周辺をエリアとする日刊紙『和歌山新報』で当社の歴史を紹介する連載がスタートしました。作家・高田朋男氏の筆によるもので、週1回のペースでの掲載がしばらく続くそうです。 紙面ではこれまでも高田氏による県内企業…
本来なら、これから多くの観光客を迎える和歌山の景勝地・和歌浦ですが今年は・・・ 新型コロナウイルスが猛威を振るっている今日、国・地方のリーダー達は国民の命を守ること、そして家計と企業を早く救うことが使命であると思っているはずです。でも行動が遅…
『佐勘』ホームページより引用。 当社の仙台工場から約25分のところに千年近く続く秋保温泉があります。工場の建設中だった1990年(平成2年)頃からかれこれ30年、私は湯治を兼ねて年10回ほどのペースで訪ねています。一番のお気に入りで、仙台の常宿にして…
『ジロー物語』第3部では『仕事のこと』について記しています。ブログ中でも述べたとおり、私にとって経営の師は父です。「人を使う、人を動かすには、目的・目標をしっかり持たねばならない。」父は経営戦略・戦術に長けた人でしたが、それ以上に自らの理…
本のサンプルが届き確認。製本にGoを出しました。 前回、『ジロー物語』の第1部に関連するお話を書かせていただきました。今回は第2部『父母、家族、私のこと』について。 私の父母はいろいろな事情で満足に学校に行けず、そのことに対するコンプレックス…