拙著『ジロー物語』の出版祝いの会を友人が開いてくれました。彼には出版にあたりいろいろアドバイスをもらっていて、そのうえ祝宴とは畏れ多いと思いつつ、お言葉に甘えることにした次第です。
会場に指定された大阪市内の中国料理店に到着し、宴席に着くなり「これ、お祝いです。」とプレゼントの品が。早速開けてみると、ステファノリッチのブルーの高級ネクタイではありませんか。さらに、コロナ禍だからと熊野那智大社の疫病退散のお札が3枚。そこには「蘇民将来之子孫也」と書かれていました。聞けば素戔鳴尊(スサノオノミコト)の故事にちなんだ護符だそうで、毎朝夕の御饌祭の際に祈祷を受けたものだとのこと。なんとも有難いお札であるのはもちろんですが、それ以上に有難く思ったのが彼の心配り。私のためにわざわざ那智大社まで足を運んでくれたかと思うと感謝もひとしおで、その後のお酒がさらに旨さを増したのはいうまでもありません。
いただいたお札は玄関に外から見えるよう貼るのが良いとのことだったので、翌日の仙台工場を皮切りに本社、千葉工場と各所の玄関に貼り付けました。その際、集まった従業員にお札の由来を聞きかじったままに紹介。併せてマスクの着用・手洗いの徹底・三密回避など感染防止を呼びかけました。コロナ禍が少し落ち着きを見せ、世間では気の緩みも指摘される時期だけに、良い機会を与えてもらえたものだと思います。
よろずやジロー、きょうのひとこと。
いただいた品以上にうれしかった気配りと心配り。