母校である現・和歌山県立向陽中学校・高等学校での講演から3ヶ月あまり。うんと年の離れた後輩達からの感想文への返信をようやく書き上げました。6月中にはという目標は達成できたものの、実際のところ最終盤は難産続き。というのも現高2、高3と学年が上がっていくにつれて、書いてくれた感想文の内容が質・量ともにグレードアップし、こちらもそれに応えようと筆に力が入ったからに他なりません。
Mさんから「私は失敗を恐がり、挑戦することをためらう傾向がありました。しかし、失敗することが経験として何より大切になるということがわかりました。」私から「挑戦せずして何が変わる。まずはやってみてから考える。Never too late、その姿勢を体験といいます。」
Fさんから「私は幼少期に起こった出来事をあまり覚えていません。高校生活も残り約1年。将来の自分が一生覚えていられるくらい記憶に残ることを作ってみたいと思います。」私から「一日一生の日々にしてくださいね。」そしてFさんにも挑戦することの大切さを伝えました。
Mさんから「次朗さんという人物がいかにしてできあがったのか、どのようにしてそこまでの存在になったのかということを知れて興味深かったです。」私から「もっともっと勉強しておけばよかったと思ったのは、もう半世紀も前のことです。」書いてくれた似顔絵についてもお礼の気持ちを伝えました。
Fさんから「健康と、何事にも興味をもち挑戦していくことを大切に頑張りたいです。」私から「人は、叩かれて強くなり、叱られて正しくなり、笑われて反省します。頑張りましょう。」
Yさんから「学生のときも、大人になっても、年をどんどんとっても健康は必要になると実感したので、これから健康に気をつけて生きていこうと思います。」私から「健康であれば、どのようなことにも挑戦できます。家族の皆さんにもお伝えください。」
向陽の後輩達は、私が講演のなかで強調した『挑戦』や『健康』などのキーワードに敏感に反応し、メッセージに取り入れてくれました。また、私が壇上で実践した毎朝のストレッチ運動について「私もやってみます」といった声も多く寄せられ、体力維持の一助になれたかなとうれしく思っています。
また、講演中の私について「謙虚な姿、丁寧なお辞儀、(中略)尊敬します。」と書いてくれたOさん、ありがとう。それから、特定を避けるためイニシャルを省略しますが、私が話したリーダーの素質について「自信を持って背中を見せることが必要だと改めて感じました。」と記してくれた某クラブのキャプテン。あなたは立派な“経営者”です。自信と勇気を持って進んでください。
他にもご紹介したい感想文がたくさんありますが、このへんで筆をおきたいと思います。特別講演会『先輩が先生』ということで招かれた私ですが、初の講演で多くの学びを経験し、後輩の皆さんからのメッセージに逆に勇気づけられた機会となりました。この場をお借りしてお礼申し上げるとともに、皆さんのこれからの活躍をお祈りします。