よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

相談役5年目、新たな挑戦

田中角栄元総理の色紙にあった「総力結集」のことば

 平成30年(2018)10月1日の当社経営方針発表会で、経営の第一線から退き相談役に就任して以来、私はふたつの大きなミッションに取り組んできました。ひとつは社史の編纂で、昨年(2022年)の75年史刊行でなんとかクリアすることができました。そしてもうひとつが人材の育成。こちらは相談役就任の2年前から年間約1800万円の予算をかけて行っているもので、現在も進行中のミッションです。幹部、一般社員それぞれが自己の“いま”と向かい合い成長を目指す取り組みですが、実はコスト以上の効果が数字にも表れてきているのです。私の相談役就任時を100とした場合の当社売上高・経常利益を指数で表しますと、翌令和元年がそれぞれ120・213。以降、同2年103・543、同3年108・556、同4年163・989といった具合で、各人の成長が会社の成長につながっていることを実感しています。この数字は、業界内での相対的位置を測るベンチマーキング面から見ても、和歌山・千葉・仙台の工場、和歌山建設部それぞれが及第点といえる結果でした。
 ではこの結果をもって「ミッションクリア」としてよいものか。結論は「否」。次の通過点として100年企業を目指す当社にとって、人材育成はこれからもずっと続くミッションなのです。そうした意味では社史の編纂も同じ。私たちは未来に向けての社史を日々刻んでいることに思いを致す必要があります。
 こうした考えのもと、私は相談役5年目に突入した昨年10月1日を新たな挑戦の始まる日としました。考えるべき課題はこうです。

①(当社は)社是としてきた「社員は家族」を実践できているか。
②(私は)経営陣・幹部・社員を本当の意味でサポートできているか。
③(当社の)子育て支援はことば遊びに終わっていないか。
④(当社は)学ぶ社員を物心両面でサポートできているか。
⑤(当社の)イズムは浸透しているか。

会社として、相談役として、100年企業に繋げていくため総力結集、これら課題に向き合っていこう。新たな覚悟を持っての新たな挑戦です。