よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

ジロー物語について③

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 『ジロー物語』第3部では『仕事のこと』について記しています。ブログ中でも述べたとおり、私にとって経営の師は父です。「人を使う、人を動かすには、目的・目標をしっかり持たねばならない。」父は経営戦略・戦術に長けた人でしたが、それ以上に自らの理念を貫く強さがありました。事業についての考え方も明確で、
①細く長く会社を守るなら、何があっても同じことを継続すべきだ。
②会社を大きくしたいなら、同じことを続けていてはだめ。ただし、身の丈はわきまえろ。
と話していました。
 さて、父が私に会社を継がせるときの心境はどうだったかというと「自らは会社を大きくするために相応の苦労をした。息子には①のような現状維持をさせたい」。多分こんな感じだったのではないでしょうか。しかし、私は父に輪をかけた負けず嫌い。父の思いとは裏腹に、父と同じ②の道を歩んできたのです。
 そうして辿り着いた私の経営哲学は次の3つです。
①事業は必ずつぶれる。
②環境適応業であること。
③常にプロであること。
事業をめぐる環境は常に変化しているので、それに対応しながら、良いことはやり、そうでないことはやらない(やめる)。つまり、常にスピード感を持って事にあたることが何より大切です。そのために心がけているのが「行動する=考動する」こと。プロとして何事も正しく即断即決できるよう、常に自身のブラシュアップに心がけています。

 よろずやジロー、きょうのひとこと。
 偉そうなことを言うならまずは自分から実行。
 そうして初めてトップダウン、上意下達は実を結ぶ。