よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

見えない敵との闘い

f:id:yorozuyajiro:20200522163620j:plain

閑散とした夜の銀座。毎日新聞2020.4.20付けウェブニュースより。

 戦後75年。日本は空襲による国土の荒廃、オイルショック、バブルの崩壊、度重なる自然災害など様々な苦難に立ち向かい、それらを克服することで現在の地位を築いてきました。
 ところが今般の新型コロナウイルスの感染拡大はどうでしょう。見えないウイルスの脅威に、我々はときになす術なく攻め立てられ、先を見通せない不安に襲われています。
 こんなとき会社は、家族である社員のために何をなすべきか。各社員はどうすべきか。今回の事態に直面して、あらためて気付かされたのは「命あっての物種」という当たり前の事実です。会社は社員なくしては存在できません。つまり社員の命を守ることが会社存続の前提なのです。そして社員にも、それぞれ守るべき家族がいます。
 そこで社員と会社が“withコロナ”の時代を生き抜くという難しいミッションを遂行していくため、私は皆が5つの“カン”を再チェックすることを提唱します。
すなわち、
看:何事も手に取って自身で見ること。
観:全面を見ること。
関:関係づけを確かめること。
鑑:本質を見極めること。
勘:「今」を見つめることで先を見通すこと。
それこそ五感を研ぎ澄ます必要があることばかりですが、情報が錯綜する昨今、自身の考えをしっかり持つことは何よりも重要です。
 そのうえで、人とコミュニケーションを取る際に必要なことは次の7つのポイントだと思います。
①自身も相手も「冷静」に。
②相手が「学習」したくなる話をしよう。
③最終的に「倹約」に繫がることを提案しよう。
④相手に良かったと思ってもらえる行動を取れるよう「考動力」を身につけよう。
⑤みんなが「計画表」を作るための見本を考えよう。
⑥上記のことを実行すれば、意志統一が図れる。
⑦各人の成長が人脈作りに繫がる。
 例を挙げてみて、これらが全て、自身を見つめ直して初めて実行できるポイントであることに気付きました。そういえば、薪を背負って本を読む像で知られる二宮金次郎の教えのひとつに「大自然に学べ」があります。新たな生活様式が提唱される現在、人間は大自然を前にしてはあまりに小さな存在であることを自覚し、まずは自身をゼロにして大自然からイチから学ぶようしたいものです。

 よろずやジロー、きょうのひとこと。
 様変わりした世の中、五感磨きをまずは有言実行。