よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

ジロー物語について②

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本のサンプルが届き確認。製本にGoを出しました。

 前回、『ジロー物語』の第1部に関連するお話を書かせていただきました。今回は第2部『父母、家族、私のこと』について。

 私の父母はいろいろな事情で満足に学校に行けず、そのことに対するコンプレックスは相当なものだったようです。ですから、子どもだけには十分な教育をという気持ちが強かったらしいのですが、私は両親から「勉強しろ」と叱られた記憶が全くありません。そのかわり、ブログでもご紹介したとおり、母は私に何でも自分でやらせ、考えさせました。今から考えると両親は勉強嫌いな私に対して、苦手な敵=勉強との戦い方を語らずして悟らせてくれていたのだと思います。
 口数が少なく、まさに昭和の頑固親父だった父からことばとして受け取ったメッセージはそう多くありません。しかし少ない分、その一つ一つが私の心に残っています。例えば次のことば。
 「次朗、なぁ。かけた情は水に流し、受けた恩は石に刻め。もうひとつ、人生は辛抱や!」
 一方、親としての私はどうでしょう。たぶん勝手気ままなガッカリ親父と思われているはずです。しかし、それでは私が父母から受けた恩を全く石に刻めていないことになります。子どもに孫に、そして社員たちにその恩を受け継いでいけるよう、ふんどしを締め直さねば。

 よろずやジロー、きょうのひとこと。
 人間、死ぬまで勉強です。