よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

一番大事なもの③

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ヒト・ヒト・ヒトに囲まれて。

 父からの指示で金策に走り回った若い頃。そして社長として社業の拡大に腐心したその後。ビジネスとはいえ、いずれにしてもお金を切り離すことはできない時を長く過ごしてきました。そのなかで常に考えてきたのは無駄金を使わないことでした。ところがこの無駄金というのは厄介なもので、人によってその区別が異なるのです。例えば本社社屋の螺旋階段。「こんな豪奢な造りが本当に必要か。」といった声が当時からあったのも事実です。しかし、これは今につながる大切な社の要素であると信じていますし、もっと言えば、つぶしてしまった子会社の数々にも意味があったと思っています。
 つまりは一見無駄に見えるお金の使い方も、それを無駄にしない気持ちがあればOK。だからこそ『終わり良ければ全て良し。』と後に思えるよう、何事も先回りして考えておきたいものです。そして、この先回りする考え方こそが“倹約”の本当の意味なのではないか。還暦を過ぎ古稀を迎えて、以前より物事を少しは客観的に見据えられるようになったと思う私の現在地です。
 さて、社業の第一線からは退いたとはいえ、私は今もお金を使い続けています。ゴルフ?銀座?もちろんそこでも使いますが、一番の使い道は人材育成。最後は人のつながりが仕事を制すという実感のもと、経営の根本は「ヒト・モノ・カネ」ではなく、結局「ヒト・ヒト・ヒト」だと感じるようになりました。
①好きです。花は心の食べ物です。
②体も心も生きるための道具です。
③今まで申し上げてきたことばに、これからも責任を持って行動します。
 ヒトとの関係において、自分にとらわれ、自分にこだわれば、事は必ず失敗する。そんな自戒も込めつつ・・・。

 よろずやジロー、きょうのひとこと。
 我がことに於いて後悔せず。
 宮本武蔵の精神でいきましょう。