よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

本気を示す意義

竣工間近の仙台市・泉パークタウンセンターハウス。

 当社はプレカット事業とともに建設事業を手掛けており、和歌山・千葉・仙台の各拠点にそれぞれフレーマー部隊を置いています。このうち仙台工場では、以前ご縁があって福島県伊達市でパナソニックホームズ(以降P社)の注文住宅の建設工事を担当。その後同様の案件受注に注力していたところコロナ禍が発生し、進展のないまま時が過ぎていきました。しかし、そうしたなかにあっても本社建設部は頑張ってくれていて、令和4年(2022)、宮城県仙台市泉区の泉パークタウン朝日センターハウス建設工事の受注に成功。今年(2023)4月に竣工予定となっています。せっかくの再びのご縁ということで仙台の建設担当を厚くしよう。この工事の受注決定後、何度も社内で検討を重ねました。とはいえ、当社の本部は和歌山。仙台に送り込んだ本社の担当者を今後も仙台駐在とすべきか。現地で新たな責任者を育成、もしくは採用するか。はたまた・・・。ことは社員の人生設計にも影響を及ぼす問題だけに、いろんな課題も見えてきました。
 そろそろ経営側として判断すべき時期に来た。そう考えた私は、P社の担当者と直接話をしようと考え、準備に取り掛かりました。こちらの熱意を伝えるため、当社の主力銀行である紀陽銀行の幹部にも同行を依頼し快諾を得ました。さあ出発は来々週。というタイミングで当社の社長が再度、仙台工場を訪ねたという一報が・・・。この訪問には、仙台の元工場長である千葉の現工場長、当社の販売子会社である日本プレカットシステムの本店部長も同行したとのことでした。それぞれがそれぞれの立場で仙台工場のこれからを考え行動していたとはまさに以心伝心。人員配置、人材育成に向けた意識の醸成がなされた瞬間でした。
 そして2週間後、私は予定通り仙台へ。東日本大震災の慰霊碑をまず訪ね、名取市にある仙台工場ではミーティング。その後、仙台市でP社のお二人、銀行のお二人と合流し、当社社員含め9人での会食に臨みました。食事後には仙台市内をしばし散策。さらには久しぶりのカラオケに興じるなど楽しく過ごした仙台の夜。そしてそれは、当社の仙台での事業への本気を示すことがてきた有意義な機会にもなったのです。

仙台空港近くの東日本大震災慰霊碑にて。