よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

宮本工業グループ75年史ダイジェスト③

 1997年10月の組織再編で生まれた建設部は旧体制以来、住友林業からの受注による木造住宅建築の他、工務店からの受注や自社受注による木造・鉄筋の住宅・ビル建築を行っていた。ここに1998年から『株式会社松源』の店舗工事が加わり、その数は年々増加。今では住友林業の指定工務店、一般住宅の自社元請工事と並ぶ三本柱の一つとなっている。
 一方、構造材に始まったプレカット加工は、構造材・羽柄材・野地の3点セットを経て1999年頃には野地プレカットラインを活用した床パネルの加工を開始。2000年7月には本社工場にスリット加工機を導入し金物工法にも対応した。いわゆる5点セットの実現である。
 こうしたニーズの多様化に対応するには、技術力の向上はもちろん、品質保証体系と社会責任意識の確立が不可欠である。そこで私は、次世代にも持続できるプレカット工場を目指して、ISOの認証取得を目指すこととした。具体的には、1999年10月にまずISO9002を認証取得。翌年7月にISO9001を拡大認証取得した。この過程で顧客との取引、クレーム対応などについて確認と改善を進め、顧客満足度の向上を図った。また、2001年5月にはISO14001を認証取得。ここでは、燃料や電気、OA紙などの資源を無駄使いしていないかチェックするとともに、災害・緊急事態への対応をマニュアル化した。当社ではISO推進組織を置くとともに、現在も社内勉強会を定期的に開いている。
 1997年4月、私の長男である哲治が入社した。哲治は企画開発室、子会社取締役を経て宮本工業とNPSの取締役に就任。2002年7月には東北地方担当として仙台工場に赴任し、工場トップとしての実務を担うとともに経営哲学を学んだ。