令和元年(2019)のゴールデンウィーク明け、それまで半年余り治まっていた痛風の症状が再発しました。毎月1度訪れる赤坂のクリニックで相談すると、まず心当たりがあるかどうかを尋ねられました。私は生活習慣、とくに食生活に緩みが出てきていたのだと思いますと答えました。「他には?」先生の再度の問いかけにここしばらくの出来事を振り返ってみると、思い当たる節が。仕事で大変なことがひとつあったのと、家族のことでも少し。「あっ、実は薬が3日ほど切れてしまっていました。」
先生は「ちょっとしたことの積み重ねが再発につながるんですよ。」私に注意を促し、今度薬が不足しそうになった際は和歌山の病院でも処方してもらえるよう手配してくれました。
二度と再発しないよう心がけよう。そう誓った私でしたが、痛風は本当に厄介な病気です。令和2年2月、今度は左足の親指が腫れ上がり、またもやクリニックへ。すると先生は私の顔を見るなり、「今回は心当たりがありそうですね。」私は会食時にカワハギの肝を食べてしまったこと、その後のベトナム出張での飲酒量が多く、さらに水分摂取を怠ったことなど、正直にお話ししました。「原因が分かっていれば十分ですよ。」先生のことばに私は恐縮しきり。今度こそはと節制の覚悟を決めたのです。
その後、一年余り。幸い、目立った不調は出ていません。考えるに、先生のアドバイスに従いストレスをため込まないよう心掛けていること、食生活をさらに見直したことが功を奏しているのでしょう。ちなみに食事については、コロナ禍で外食の機会が減ったこともありますが、自宅での食事を工夫してもらえていることが健康につながっていると思います。前回のブログで嫌いな食べ物のオンパレードと表現した献立ですが、実はどれも美味しいのです。例えるとすれば精進料理プラス魚。長らく肉類ばかりだった私が食べられるよう、いろいろ勉強してくれているようです。おかげで体重は約10kg減りましたし、身体にはキレが戻って万々歳。惜しむらくは、手持ちの洋服を全て直しに出さねばならなくなったことぐらいでしょうか。
よろずやジロー、きょうのひとこと。
「痛風はなってみないと分からない。」
痛みとともに知ったのは、健康と周囲のサポートのありがたみ。