よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

痛風がやってきた

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サイドを切った特製?シューズ。「こうまでしてゴルフ?」と言うなかれ。

 日記をめくると、それは平成30(2018)年8月12日のこと。なんともいえない足の痛みで目覚めると、右足の親指とその周りが青紫になり腫れ上がっていました。これが世にいう痛風か・・・。マッサージをしても氷で冷やしても痛みは増すばかり。あいにく、かかりつけの病院は休みの日で、気休めばかりの痛み止めを飲み、我慢の一日を過ごしました。
 一睡もできずに迎えた翌日、従兄弟の医者に電話で相談すると、とりあえずは患部を冷やし、痛み止めを飲むようにとのこと。「そんなのもうやってるわい」と心の中で呟きつつ会社に出向いたのを覚えています。そして、なんとか執務を終え帰宅した私に今度は新たなショックが襲いかかりました。夕食の膳に並んでいたのは、白身魚にゴボウ、ひじき、ぜんまい、豆腐と野菜サラダ。まさに私が嫌いな食べ物のオンパレード。おまけに食卓の上には、痛風になったとき気を付けるべき点を記した小冊子まで置かれていたのです。「ああ、これはやってしまった」後悔するも時すでに遅し。「明日はお医者さんにね。」家内にそう声をかけられ、前夜と同じく眠れないまま朝を迎えた翌日、近所のクリニックを訪ねました。
 お医者さん曰く「痛風です。まずは絶対安静に。」想像通りの見立てです。ところが私のスケジュールはびっしり。急に変更することもままなりません。この日から私は、かかとを切って紐を取り付けたシューズでゴルフを5回、お酒を控えての会食を5回こなしました。しかし、そのあたりが限界でした。ゴルフのスイングで歯を食いしばったのがたたって、歯の痛みまで発症。東京滞在中にいよいよどうしようもなくなり、知人の紹介で赤坂の有名な痛風専門医に診てもらうことになりました。
 診察室に入ると先生がひとこと。「まずは一番困ってることから治しましょう。」当たり前のことばかもしれませんが、これが私には刺さりました。「とにかく、この痛さをなんとかしてください。なんでもします」こう言うと先生は「では」と治療について説明を始めました。これから打つ痛み止めの注射について。薬は時間通り服用すること、食事に関する注意点、水分は毎日2リットルは摂るように。そして「この病気に一番悪いのはストレスです。」ひとつひとつを心に留めながら和歌山に帰りました。
 翌日からの食事は朝昼夕全て自宅での健康食。おそらく人生初の規則正しい生活です。すると効果はてきめんに表れてきました。2日後、再度上京するときには両足揃いのスニーカーが履けました。痛みも随分治まっています。先生に報告すると「今日はどうしたいですか。」私は近日ある大事な仕事の際に革靴を履きたいので腫れを抑えてほしいとお願いしました。この日も先生の答えは明確でした。薬を替えるので1週間後には革靴が履ける。ただし薬は時間通り服用、食事は奥さんの言うとおりに、外食時は半分残し、野菜と水分を多く摂る。日本酒はコップ1杯、同時に水を3杯飲むように。
 結果、革靴を履くことができました。また、ゴルフ・外食をセーブすることでいつもの日常を取り戻すことができました。ただ、痛風はやはり再発します。次回はなぜ再発したのか?、予防のポイントは?などについて自戒を込めて記したいと思います。

 よろずやジロー、きょうのひとこと。
 「痛風はなってみないと分からない。」
 そう聞いていたけど、まさにその通り。