よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

最悪な出会いと最高のお付き合い

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仁坂知事、令和3年の一文字は「健」。

 恋愛ドラマの王道パターンのひとつに、最悪な出会いから恋愛への発展というのがあるそうです。私にとって和歌山県の仁坂知事との関係は、まさにそんな感じなわけで・・・。
 仁坂氏と初めて会ったのは氏の“二選”出馬が決まった2010年秋。というのも遡ること4年。初出馬の際、23時ごろ拙宅に来られる予定だったのが深夜1時過ぎになるとの連絡が入り、こちらから対面をお断りしました。以来、対面の機会がないまま、氏の1期目が過ぎ去ったのです。
 そして二選出馬にあたり、知人の仲立ちで今度こそ本当にお会いすることになりました。当日、私は同席者から氏が出馬することになったこと、ついてはよろしくお願いしたい旨を聞かされました。その後「宮本さんからも・・・」と振られ、私が「何もありません。」と述べると途端に場がシーンと静まったことを憶えています。しばらくの沈黙の後、私はそれでも次のようなことを手短かにお話ししました。
①私はこの方を約束を守れない人だと思う。
②和歌山のこれまでの行政は最小限のことをするだけ。県民を最優先に考えているようには思えない。
すると氏は、以前の約束のことは聞いていない。ただ実際に迷惑をかけたのは事実なのでお詫びする。また、宮本さんの行政に対する不満とはどのようなものか聞かせてほしい。こういったことをはっきりした口調で話されました。そう尋ねられれば、こちらも気持ちをきちんと伝えねばなりません。私はかねてからの思いをすべて吐き出すつもりで話しました。
 じっと私の話を聞いていた氏が今度は自らの考えを話し、私もそれに応える。そんなやりとりを繰り返すうち、私は氏の真摯な態度に惹かれていきました。先のドラマの話で言えば、まさしく最悪な出会いが恋に発展する瞬間です。
 以来、仁坂知事とは4期目の現在まで、お互い包み隠さず本音で話し合える関係を続けさせてもらっています。その間、県政はかつてないほどスムーズに動くようになり、県と和歌山市のぎくしゃくした関係も解消しました。また、昨今のコロナ禍をめぐる知事のリーダーシップについては言うまでもないでしょう。出張でどこに行っても「和歌山の知事さんは立派だ」と言われるようになり、我がことのようにうれしく思っています。
 
 よろずやジロー、きょうのひとこと。
 「親にも怒られたことがない私を初めて叱ったのは宮本さんです。」
 それは申し訳ない。

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令和2年までの一文字集。