よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

忘れていた宝物③~ノートに綴った情熱

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『人を動かす人になれ』は今も愛読書の一つです。

 いつの間にかその存在を忘れてしまっていた26冊の大学ノート。ところが読み返してみると、そのとき感じた気持ち、読んだ本から受けた感銘が鮮やかに蘇ってきます。なかでも『人を動かす人になれ』(永守重信著)はとくに心を動かされた一冊で、書き写したページ数は全235ページ中130ページに及び、費やした期間は約4ヶ月にもわたっていました。
 さて、この本の著者である永守氏は京都市に本社がある日本電産株式会社の社長。1973年に28歳で創業し、わずか15年で株式上場を果たすと、その企業グループを世界一のモーターメーカーに育て上げた人物です。最近では旧京都学園大学の理事長に就任し、大学名を京都先端科学大学に改称、大学教育の改革に乗り出していることでも知られています。
 そんな永守氏が書いた本だけに内容はインパクト十分。私など最初の1ページを読んだだけで、鮮烈なストレートパンチを食らった気分になりました。とりわけ印象深いのは「一流、一番を目指すから人はついてくる」「能力の差は5倍でも、意識の差は100倍まで広がる」というくだり。強く深い自信を持っていなければ吐けないことばであり、自信に裏打ちされた類まれな行動力も相まって、氏は強烈なオーラを今もって発し続けています。
 そして氏が発するオーラは、私が尊敬する昭和の傑物、松下幸之助・田中角栄のそれと共通している気がしてなりません。ちなみに氏は私と同い年。彼我の相違に愕然としながらも、私は氏のことばを胸に刻み、一流は無理だとしても一番を常に目指そう、何についても意識を高く持とうと心がけてきました。あれから20年余り。果たして結果がついてきているかどうか、その評価は今しばらくお待ちください。Never too late。まだまだ勉強中の私ですから。

 よろずやジロー、きょうのひとこと。
 当時と変わらぬ熱が今の自分にもありました。
 そのこと自体が宝物。