私は昭和21年(1946)10月1日生まれ。今年(2022)、満76歳を迎えます。歳を重ねるとそれだけで祝ってもらえることが増え、平成18年(2006)、還暦を迎えた際は当社家族館に家族、社員、親友ら100人が集まってくれました。平成27年(2015)には古稀。そして今年は喜寿を迎えます。この歳まで幸せな人生を送ってこられたのはひとえに周囲の皆様方のおかげであり、感謝に堪えません。
さて、当社のトイレの壁に『しあわせ八変化』という作者不詳のことばを刻んだ板が掛けられています。
自分が変われば相手が変わる
相手が変われば心が変わる
心が変われば言葉が変わる
言葉が変われば態度が変わる
態度が変われば習慣が変わる
習慣が変われば運が変わる
運が変われば人生が変わる
いま幸せな人はそのままでいいんです
このことばを目にするたび、人生は学び直しの連続と気付かされます。喜寿を迎える今もそうなのですから、学び直しは一生続くのでしょう。仕事についても然り。私は日本プレカットシステム設立時(1995年)に読んだ呻吟語の一節を忘れないようにしてきました。
いよいよ上れば、則ちいよいよ聾瞽(ろうこ)なり。
その壅蔽(ようへい)する者、衆(おお)ければなり。
地位が高くなれば高くなるほど、耳は聞こえなくなり、眼は見えなくなる。
耳や目をふさぐ者が多くなるからである。
会社内でいうと、肩書が上になればなるほど、客観的な視野を持てなくなる。結果、部下がその上司を理解するには3日で十分。しかし上司の方は3年経っても部下を理解できない・・・。こんな感じでしょうか。
こうした問題の解決には組織の風通しを良くすることが必要です。それは上司が部下の言うことに耳を傾けることに始まります。聞く努力を続けることによって、誰もがスルーしてしまいがちなネガティブな情報まで共有できるようになり、業務の改善につながるのです。世の“上司”のみなさん、聞く努力してますか?