よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

初めてのベトナム①

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首相府にて(中央右がズン官房長官)。

 当社の3つの工場も例に漏れず、慢性的な技術者不足に悩んでいます。そんななか、当社にとっては労働力の確保、相手国にとっては技術の習得というWIN-WINの関係を取り持つのが実習生制度です。当社では2017年以降、この制度を活用することによってベトナムからの実習生を受け入れています。
 こうした縁もあり、私は和歌山県によるベトナムミッション団の一員として2月11日から15日の日程でベトナムのハノイとホーチミンを訪ねてきました。県と他社の皆さんが隣国ラオスに滞在していた初日は別行動。当社の幹部2人とハノイ入りし、ベトナムの実習生送出機関、日本側の受入機関の各担当者と会食の場を持ちました。そこでベトナムからの実習生はみな勤勉であること。さらに「将来またこの工場で働きたい。」と言ってくれるほど社への帰属意識が高いことをお話しすると、越側担当者のヒューさん、タオさんともに満面の笑みを浮かべていらっしゃいました。
 翌12日からは下副知事をはじめとするミッション団に合流。商工省、在越日本国大使館、農業・農村開発省を訪問し、ベトナムと和歌山との経済交流について話し合いました。また、13日には首相府にマン・ティエン・ズン官房長官を表敬訪問。その際、レンガ造りが目立つベトナムの住宅について伺うと「木造はコストがかかるので普及の時期にない、ただ将来は木に移行していけるだろう」という旨の回答をいただきました。思えばベトナム戦争、インドシナ戦争が終結してからまだ約30年。日本でいえば高度経済成長、第一次オイルショックを経たあたりです。そう考えると、ハノイ到着後に感じた開発のまだら模様にも合点がいきますし、同時にベトナムという国のポテンシャルの高さも感じることができました。
 次回は歴史あるハノイの街について。そして“東洋のパリ”ホーチミン市で会った人物についてご紹介します。

 よろずやジロー、きょうのひとこと。
 ベトナムにも伝えたい、木の住まいの魅力。

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農業・農村開発省でレ・クオック・ドアン副大臣と。

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商工省でチャン・クオック・カイン副大臣と。

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日本国大使館で梅田邦夫大使と。