よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

経営方針発表会

f:id:yorozuyajiro:20191025162345j:plain

発表会の様子。2019年和歌山(上)、1996年千葉(左)、2007年仙台(右。左奥が現社長。)。

 当社にとって経営方針発表会は一大行事です。1994年(平成6年)10月開催時から、全従業員が一堂に会し、前年度の反省と今年度の方針を共有する場としています。そして2019年10月、このスタイルで26回目の発表会を1日和歌山、2日仙台、3日千葉の日程で開催しました。昨年までは会長としての指定席に着いていましたが、今年は相談役という名の渡り鳥。参加者全員が着席した直後に会場入りし、社員の後方の席から「1分だけ。」と声をかけスピーチしました。内容は「今年も発表会を迎えられたこと、おめでとう。よろしくお願いします。」といった簡単なもの。それだけを話して退席し、あとは事務所で会の終了を待つのみです。
 事務所の椅子に座っていても、会が今どこまで進んでいるかは手に取るように分かります。「今は式典が始まった頃か。」と思っていると、会場から社内表彰を受けた社員への拍手が聞こえてきました。
 ちなみに、発表会では各部門が協力して作成した報告書が配られます。前期予想と実績の比較とともに、良かった点、反省点などが記されています。会ではこうした振り返りをもとに、今期の予算、行動計画・方針について従業員が話し合うのです。当社のこの1年を振り返れば、「素晴らしい。」の一言に尽きます。前期の営業成績が目標を達成できたことはもちろんですが、何よりも新経営陣と全社員が会社の将来について真剣に語り合い、さらなる成長を誓う姿が、事務所にいても伝わってきたからです。
 そうこう思いを巡らすうち、会は終了しました。会場を出てくる各社員に「お疲れ様。」を連呼しつつ、「自信になりましたか、不安に思ったことはないですか。」などコミュニケーションを取りました。それに答える各人の表情はみな明るく、前向きでした。
 「これなら大丈夫。」息子である三代目の自立に手応えを持つとともに、二代目として少々寂しさも心に浮かんだ、感慨深い発表会となりました。

 よろずやジロー、きょうのひとこと。
 幸せを噛みしめた、事務所でのひととき。