和歌山商工会議所と和歌山経済同友会の共催でデンマーク訪問の話が持ち上がったのは今年の初め。和歌山県の下副知事との折衝を経て、県関係者と私たち、総勢14人での訪問が7月に実現しました。
関空を発ち、アムステルダム経由でデンマークの首都コペンハーゲンへ。夜に到着のため視察は2日目の朝から。福祉センター見学のあと、クヌッセン機関長(※)が所属していたマースク社を表敬訪問しました。3日目には風力発電所、ゴミ焼却場の視察のほか、日本大使館も訪問。さらに両日とも、その途上にアドミナルボー城や人魚の像、運河沿いの街並みなど市内の名所に立ち寄るものですから、まさに急ぎ足のスケジュールでした。
さて4日目、共催の関係者はオランダ視察のためアムステルダムへ。ここで私たちは、ようやくゆっくり自由行動できることになりました。向かった先はコペンハーゲン市動物園。なんとそこには、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドにいるパンダ永明の孫がいるのです。まるで自分の孫に会うような気持ちで、可愛い2頭との対面?を果たしたのですが、当のパンダたちはどう思ったのやら。その後は市内を一望できる丘へのピクニック、ローゼンボー城の見学と回り、最後は国立美術館を訪ねました。館内に入ると、ルーベンス、レンブラント、マティス、モディリアーニらの作品が魔術師のように私の心に語りかけてきます。旅の疲れが一気に吹き飛び、豊かで大きく、そして落ち着いた気持ちになりました。
こうして終えたデンマーク訪問でしたが、最後にもう一つ。以前ブログに記した、デンマークの19世紀の哲学者セーレン・オービエ・キェルケゴール(※※)。彼の像が国会議事堂の庭園にあり、その前で写真を撮ってもらえたのは、うれしいサプライズでした。
よろずやジロー、きょうのひとこと。
百聞は一見に如かず。
※紀伊水道で日本人を救助しようとして殉難したマースク社所属の機関長。
※※代表的なことばに「本当に黙することのできる者だけが本当に行動することができる」がある。
ともに当ブログ『デンマークとのご縁』参照。