よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

新社屋の完成と和歌山港への本船入港

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本社社屋竣工パーティーで当時の仮谷知事(左)と。

 新設した建設部を活かすべく、1993年5月、リフォーム部門を担う子会社としてリフミック株式会社を設立しました。また当時、宮本工業本社の事務所が手狭になっていたこと、営業強化のため展示場が必要だったことから、和歌山市西浜に新社屋を建てました。
 そして6月28日に開催した竣工披露パーティーは、各界からの招待客、関係者合わせて400人が出席くださる盛大なものとなりました。
 この新社屋には、宮本工業の本社機能をはじめ、建設部、リフミック本社、展示場などの機能を集約。さらに従業員の福利厚生施設を設けました。館内中央にらせん階段を配した社屋は、いつの日か美術館にも転用できるよう設計したもので、次の世代にも引き継いでいける建築物であると自負しています。
 館内に設けた展示場には、木材・プレカット製品をはじめ、リフォームに関するインテリア製品や水回り製品などを幅広く集めました。また、松下電工、ドイツ・ツワイコ社のブース、新築住宅の見積もりコーナーも設け、多くのご来場をいただきました。さらに、こうした展示に加え、屋外会場も設けた総合展示会『エムズフェア』を6回にわたって開催。第1回開催時には3日間で5億5千万円を売り上げるなどの成果を収めました。
 このうち、95年のフェア開催にあたっては、4万5千トン級の巨大本船スター・ダバンガー号が和歌山港に入港。木材製品3千5百立米を完売しました。ただし、これはご祝儀の意味合いが濃い結果です。本来、和歌山での米材製材品需要は大阪・神戸での本船荷役で十分賄える量しかありません。実際、和歌山港への本船入港は、後にも先にもこのときだけ。とはいえ、一度トライしたことにはそれなりの意味があると思っています。当社が製材業からの完全撤退を決断できたのは、本船入港で需要の限界を知ったからですし、一方、大型客船『飛鳥』が和歌山港に立ち寄ってくれるのは、港湾整備のおかげなのです。

 よろずやジロー、きょうのひとこと。
 まずやってみることに意味がある。

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本船入港時の船上パーティー。