よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

親善大使としてデンマークへ

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デンマーク親善大使に任命する旨の証書。

 クヌッセン機関長の殉難から60年の日、三度デンマーク大使とお目にかかった翌月、和歌山で「わかやまサイクリングフェスタ2017」が開かれ、大使が来和されました。デンマークは自転車なしでは生活しづらいともいわれる自転車大国で、サイクリングの普及に力を入れている和歌山県と、自転車を通じた交流も盛んなのです。
 招かれていたフェスタ終了後の夕食会の席に私が着くと、大使が「ちょっと、ちょっと。」と声をかけてこられました。何事かと話を伺うと、私をデンマークとの親善大使に任命するとのことで、すでに証書も作成されているではありませんか。しかも親善大使を置くのは初めてのことだそうで、なんともありがたいお話に謹んで拝命した次第です。
 そして2017年7月、和歌山県の下宏(しもひろし)副知事を団長とする視察団がデンマークを訪問することになり、私も親善大使として一行に加えていただきました。関西国際空港を発ち、アムステルダム経由、デンマークのオルボー空港まで約15時間。そこから車で約1時間走って第一の目的地フレゼリクスハウンに到着です。ここは、かのクヌッセン機関長の故郷で、お墓もある街。到着翌日の朝、早速お墓にお参りし献花しました。
 墓前で手を合わせながら感じたのは、私がもし、遠い異国で何かのアクシデントに遭遇したとき、クヌッセンさんのように勇気ある行動に出られただろうかということでした。彼の咄嗟の行動を支えた勇気の本質に思いを馳せるたび、私は今も深く首を垂れるばかりです。
 さて、この視察旅行ではデンマークの首都コペンハーゲンも訪ね、クヌッセン機関長が所属していたマースクライン社を表敬訪問したり、2020東京五輪の際のデンマークサッカー・バドミントン両チームのキャンプ地を和歌山に誘致する活動をしたりと、濃密な1週間を過ごしました。2019年の再訪(予定)時の話はまたその際に。

 よろずやジロー、きょうのひとこと。
 旅の最後はドイツミュンヘンでの製材工場視察。
 きちんと仕事もやってます。

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クヌッセン機関長の墓碑前にて。