よろずやジロー~宮本次朗【プレカットの宮本工業グループ相談役】のブログ

プレカットの宮本工業グループ相談役、宮本次朗の一代記。人生を彩る貴重な出会い、感銘を受けた言葉を振り返りつつ、明日を語ります。

東京進出の夢

建設中の千葉工場。 和歌山で育ち、和歌山で父の会社を引き継いだ私にとって、東京は夢の地、希望の都でした。政治、経済の中心であるだけでなく、日本の人口の10分の1を抱えるスケールは、そのままビジネスチャンスの大きさにつながると思ったからです。 …

青天の霹靂

社長就任当時の筆者(写真右)。 平成から令和へと元号が変わる昨夜。大阪市内のホテルでなかなか寝付けずにいた私は、室内のソファから夜景をぼんやり眺めながら、平成を駆け抜けた上皇・上皇后陛下に思いを馳せました。約30年の長きにわたり国民に寄り添っ…

いかだ事件

大学在学中から家業を手伝い始めた私は、卒業後、当時の宮本木材工業に正式に入社します。会社の跡継ぎは兄というのが既定路線でしたので、ある意味、気楽に仕事を始められました。しかし、その一方で誰よりも早く出社し、誰よりも一生懸命に仕事をすると心…

自分のことばで伝える

和歌山県の広報番組「きのくに21」収録に臨んだ際の筆者(写真左)。中央は仁坂吉伸和歌山県知事。 背中を見せるだけではなく、ときには自身が経験してきたことを自分のことばで話すことも必要。そんな当たり前のことを気付かせてくれた出来事に、和歌山県の…

書くことの意味と意義

人生50年と言われたのは遠い昔の話。今では人生80年、いや、人も住まいも100年時代と言われるようになりました。そんな現代ですが、70を過ぎた私にとって、残された時間はそうそう長い訳がありません。 では、その残された時間に私は何をすべきか。そもそも…

人間万事縁と運② 阪神・淡路大震災での命拾い

今も玄関に飾っている那智黒石。枕元に飛んできた小ぶりの方は捨てました。 紀伊続風土記にその名が初めて記されたという那智黒石。碁石や装飾品などに使われる石で、我が家では以前、幅高各40~50cm、約25kgあるものを玄関に飾り、枕元に近い台の上には、幅…

人間万事縁と運① 父の一言で命拾い

当社が千葉工場で再割後プレカット事業を手掛けた1985年。筑波山のふもとでは、つくば科学万博(国際科学技術博覧会)が開催されていました。 当時、子供が中1・小6・小4とまだ小さかったこともあって、私がその3人を連れて万博に行こうということになり…